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お別れ

昨日手紙が来たのですが、






 そこにはなんと 半年ほど前から闘病を続けていて そしてもうあと幾ばくも命がないとの便りだったのです。
父の代より長い付き合いのある夫婦で奥さんは癌になって入院したため一度お見舞いに行ったきりで、そのまま
10年以上会わずにいました。
こちらから何度か連絡をとりましたが、何か不都合があるらしくなかなかお会いすることができずにいました。
そして今回のハガキか来て それも今度はご主人のほうがもう手遅れ状態と初めて知ったわけです。





そのため 急ぎ病院へ駆けつけてお見舞いに伺ったわけです。
カクシャクとした風貌が もう頬はげっそりとやせ細って、見違えた状態になられていたのです。
母と私が駆けつけてくれたことに大変喜んで少し涙ぐんでいたりしたのです。姿からあと一ヶ月
ぐらいしか持たないかもと憶測したのですが、・・・・もうあと言葉が詰まってしまいました。




 そして、これまでいろいろお世話になったことへの感謝の言葉を伝えて、しばらく近況の話をし
すぐ切り上げて引き揚げる旨伝えたのでした。いつもなら何時間も談笑するのですが、重い病人に
これ以上の負担をかけることができないためやむなく、ここまでとしました。もうお会いすることは
かなわないだろうなと…心の中で唱えながら顔を見ていました。




 介護していた娘さんに見舞金と島崎藤村詩集(たまたま思いつきで)を一冊渡して話をうかがったところ
奥さんのほうは認知症が出ているとの話でした。

   なんという再会だろう。  ずっと今までお互いに健康をたたえあって喜びを分かち合えるものと
思い続けていたのに。






夕波くらく啼く千鳥
われはちどりにあらねども
心の羽をうちふりて
さみしきかたに飛べるかな


若き心の一筋に
なぐさめもなくなげきわび
胸の氷のむすぼれて
とけて涙となりにけり


   以下省略 
   
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     ・
     ・
     ・


藤村の草枕から











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theme : ありがとう
genre : その他

tag : 別れ 草枕 島崎藤村

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